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「リーンスタートアップセミナー~MVPを使った仮説検証プロセス~」を開催いたしました

2019.08.26

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「リーンスタートアップセミナー~MVPを使った仮説検証プロセス~」を開催いたしました

沖縄県「オープンイノベーション創出促進事業」の一環として、2019年7月29日(月)、那覇市にある沖縄産業支援センターにて「リーンスタートアップセミナー~MVPを使った仮説検証プロセス~」を開催いたしました。


最初に、講師の関満徳氏より、これまでの経歴および本セミナーの趣旨や予定の説明がありました。また、常盤木龍治氏より、これまで携わったプロダクトの事例を紹介しました。


その後、受講者皆さまの当セミナーによる成長を可視化するため、個人ワークショップとして「沖縄観光をしたい人が抱えている課題」を記入して頂きました。

 続いて、関氏より、課題解決に関する講話がありました。主なポイントは以下です。
・目標に対する現状とのギャップ認識を明確にする必要がある。
・目標に対してどのような方法で達成するのか検討する際、複数の方法を考えられるようにならなければならない。
・解決方法が難しいのであれば、課題を設定して、これを解決できるのか検証していく事が必要。
・一番重要な事は、問題と問題の設定。

次に、これまでのプロダクトの歴史を振り返りました。
①狩猟社会…自然界に存在する資源が、そのまま価値となった社会。(例、石油、さくらんぼ等)
②農耕社会…自然界に存在していた資源に対して、人が人力で作用する事で、違う価値に変わった社会。(稲作等)
③工業社会…人の代わりに機械が作用することで、素早く大量に生産できるなどの価値に変わった社会。
④情報社会…人が人力で行ってきた行動に対して、IT化する事で、人が不要または軽減されることが価値となった社会。
⑤創造社会(Society5.0)…デジタル革新と多様な人々の想像・創造力によって、社会の課題を解決し、価値を創造する社会。
また、
・業務プロセスを全て書き出して、どこからITでやっていくのか決めていく事が重要。
・今後は、一人一人の志向に合わせたプロダクトを創造できる可能性が高まっている。
という話もありました。

 次に、受講者の皆さまは、6up sketchesに取り組みました。
 ほとんどの受講生は初めて取り組むフレームワークということで、悪戦苦闘気味ではありましたが、記入後にグループ内で回し読みが始まると、それぞれが考えているサービスについて活発な意見が交わされておりました。

 次に、関氏より、MVP 9つのパターンについて紹介がありました。
①プレスリリース
②ランディングページ
③プレオーダー
④オーディエンス開発型
⑤オズの魔法使い
⑥コンシェルジュ
⑦プロトタイプ
⑧シングルユースケース
⑨他社製品

 上記の説明後、受講生は、再度6up sketchesに取り組みました。受講されている皆さま、当初に記載した内容よりも明らかに具体的に表現できており、はっきりとした研修成果が見られました。
 その後、それぞれが各テーブルを回りながら、受講者全員で各6up sketchesを共有し、記載した内容について活発な意見交換が行われました。多くの会話の中に多数の歓喜の声や笑い声も混じり、最初のワークショップ後に味わった羞恥心や自信喪失、不安等を乗り越え、新たな学びや気づきを得たことにより、この研修に集った皆さまで一体感が生まれている様子も感じられました。豪華講師陣と前向きで協力的な受講者皆さまが有機的に繋がり、主催者冥利に尽きる研修となりました。


 最後に、私たちは、今後も、このような学びの場を提供していきます。新規事業およびサービスを推進中および検討中の皆さま、次回のセミナーも是非ご確認頂き、ふるってご参加頂きたいと思います。