2020.02.20
2020年2月6日（木）に、「平成31年度 IoT 利活用促進ネットワーク 基盤構築・ 実証事業（実証 事業）」の成果報告会を「リゾテックおきなわ国際IT見本市」と同時開催いたしました。
本イベントでは、来場者139名、Youtubeライブ配信視聴数62名と多くの方にご視聴頂きました。
沖縄県は、東アジアの中心という地理的優位性と、観光産業・IT産業がリーディング産業であるという産業的特性を踏まえ、リゾートとテクノロジーを掛け合わせたリゾテックをコンセプトとした「リゾテックおきなわ」ブランドを世界に発信致します。
また、リゾテックは、実証事業をはじめとして、導入支援、スタートアップ支援、人材育成など、年間を通じて行う県の施策基盤であります。
沖縄県では、IoT利活用促進ネットワーク基盤構築・実証事業によって、システム提案等を行う情報通信関連産業が製造業、農業等の県内他産業と連携して行う、IoTサービス、ビジネスモデルの構築に向けたIoT実証事業を支援の対象としています。
各採択事業の発表内容は以下の通りです。
【日本電気株式会社／株式会社OTSサービス経営研究所】
〇国際通り人流分析実証事業
先進の画像解析技術で来訪者の実態を把握！「まち」に活気と安心安全を！
推定年齢・性別を含む国際通りの来場者数をカメラ映像解析により自動的に24時間定点観測し、来訪客の傾向やその流れの分析、混在状況の把握等を行い、国際通りの活性化や運営効率化、また、危機管理が問われている昨今、防災・防犯施策やその非常時の対応等に有効なデータを得られるかを確認し、さらに、国際通り多地点測定化や、他地域への展開を含め、那覇市／沖縄県全体の測定へ活動を広げる意義についても検証しました。
【株式会社オーシーシー／沖縄通信ネットワーク株式会社】
〇水道スマートメータによる新しい水道検針サービスの実証
水道自動検針でサービス創出と社会課題の解決を！
IoT技術を用いた水道スマートメータを県内７水道事業に設置し、自動検針データを利活用した水道検針サービスの有用性を検証報告いたしました。検証を通して得た知見より、水道事業のIoT化に向けた要件や実用化に向けた課題を整理し業務の省力化、漏水検知による住民サービスの向上、経営の効率化に貢献することをご紹介しました。
【株式会社NTTドコモ九州支社／佐敷中城漁業共同組合北中城支所】
〇アーサ（ヒトエグサ）生産性向上のためのICT推進事業
ICTブイを活用し沖縄の美味しいアーサ(海苔)を多くの食卓へ届けます！
沖縄の伝統食材である海苔のアーサ（ヒトエグサ）は、各生産者の勘と経験に基づいて生産者毎に栽培が行われているため、気候変動以外の収穫量変動の原因が分からない状況でしたが、IoT技術（ICTブイ、FieldServer等）を活用しアーサの栽培に関する生態を確認し、データに基づいた栽培を行うことで、アーサ収穫量の向上及び安定化に貢献することをご紹介しました。
【NECソリューションイノベータ株式会社沖縄支社】
〇沖縄美ら海水族館来場者の動線分析
これまで見えなかった来場者の属性及び動線情報を各種施策に活用！！
世界が認めた顔認証技術を利用して可視化が難しい観光施設の来場者データを取得・分析し、将来的には来場者を予測する事でサービス向上やマーケティング施策に有効活用できるようになります。来場者データ：客数、性別、年齢、施設内・施設間の動線情報、滞在時間など。
【NECソリューションイノベータ株式会社沖縄支社／パラマウントベッド株式会社】
〇在宅介護者向け睡眠状況見える化サービス
在宅介護者向けに、要介護者の睡眠状況をレポート。在宅介護向けに、センサーを活用して要介護者の睡眠状態(睡眠/覚醒/離床)と呼吸数、心拍数を、ご家族や介護者がスマホアプリから把握する事で、睡眠時の見守りや体調変化の早期検知から、睡眠時間帯の在宅介護の負荷軽減がどのようにもたらされるかをご報告致しました。
【沖縄電力株式会社／日本電気株式会社沖縄支店】
〇電柱利活用による防犯カメラを活用した交通流計測
電柱を活用した防犯カメラとAIによる交通流計測。うるま市内の交差点の既存電柱へ見守りカメラを設置し、そこから得られる映像にAI（映像解析）を適用することで、「車」と「人」の時間帯別の交通量の実態を把握し、交通事故削減に向けた危険度推定の可能性をご報告致しました。
